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無骨
SOLID KANAZAWA

無骨

 

 

みなさん、こんにちは

SOLID金沢の梅田です。

 

 

今回は椅子のことについて話そうかなと思い、

自分の一番思い出に残っている椅子って何だろう

と振り返ってみたときに

 

一番に思い出したのは

学生時代にアルバイトしていた店で一時展示された

バットネ社のファルコンチェアでした。

 

※こんなやつですね

ファルコンチェア

 

これを見たときに衝撃を受けましたね。

 

「あ、自分が一番ほしい形のやつだ」と

 

 

まあ、とは言ってもその店では税込みで30万近い価格だったかで

売られていたので、

当然学生だった僕には手を出せるはずもなく、

(実は本気でカード24回払いにしようかとも考えましたが)

 

とりあえず感触を覚えておこうと

合間を見ては座り続けていました。

 

 

なんと言っても座ったときの姿勢が理想そのままで

自分のイメージする最高のくつろぎ空間にはぴったりの物でした。

 

 

まあ、座ったときの感触は、

そのときから数年たっているので少しずつ薄れてきてしまっていますが、

今でも「好きな家具が何でも一つ手に入る」

という願い事が叶うなら迷わずこれを選ぶ

と、言えるくらい心に残っていますね。

 

 

 

それにしても本当に不思議なのが、

なぜ椅子って家具の中でもすごい大層な扱いを受けているんでしょうね。

 

 

名作家具といわれる椅子は数多くあり、

昔から著名な建築家が椅子を手がけることもよくあり、

何か「家具の基本は椅子」というような感じがします。

 

 

それは何故なのか。

 

 

まあ、それに関してはちょっと調べてみたところでも

色々な話がありそうでしたし、

なんとなく面白そうなので、

時間を見てちょっと調べてみます。

 

 

 

何はともあれ、家具において

椅子は基本であるが故に

そのデザインした人の思想や想い、

ブランドとしての特徴や個性、

 

それが本当に顕著に見られるなと思います。

 

 

では、SOLIDの代表的な椅子はどれか

 

はい、こちらですね。

sdc01 wn oil-af790 (2)

 

後ろからも

sdc01 wn oil-af790 (5)

 

上からも

sdc01 wn oil-af790 (6)

 

まさにシンプルな椅子ですよね。

 

 

じゃあこれにどんなSOLIDらしいところがあるのか。

 

直線的なラインが多用されているところか

総無垢材で製作されているところか

SOLID=堅実なの意味にふさわしい

しっかりとした造りで製作されているところか

 

もちろんそれらも大きなポイントではあると思いますが、

個人的に思うこの椅子の良さは

「無骨なかっこよさ」にあると思います。

 

「無骨な」という言葉は

最近ではよく「無骨な大人のかっこいい部屋」

とか一見良い意味で使われることが多いですが、

 

 

元々は古語の無作法なという意味の「骨無し」からきているらしく、

辞書で調べてみても、

骨張ってゴツゴツしている様とか、

洗練されていないとか言う意味で書かれていて

決して良い印象だけではないと思います。

 

 

実際にこの椅子も

直線的なラインで構成されているからこそ、

全員が全員気持ちいいとは言わないかもしれません。

SOLID CH047miyamoto-model-肘無8

 

人によっては背中のあたりがちょっと違うと

言う人もいるかもしれません。

SOLID SDC01-1AS (11)

 

世の中には技術が進化しているからこそ、

曲線的なラインを多用し、

どこをとってもあたりの良い椅子を作っているところは

たくさんあります。

 

 

 

ある意味では洗練されていない

スマートではないと捉えられるかもしれません。

 

 

 

けれども、それらが全て

「無骨なかっこよさ」を感じさせてくれます。

 

つまりこの椅子には

「スマートではないからこそのかっこよさ」

が、あるのです。

 

 

もちろん、曲線的なあたりの良い椅子も作ることができるので、

この直線的なデザインはわざとこうしているのです。

 

 

例えば、丸みのあるあたりの良いデザインは

もちろん気持ちがいいです。

 

ただ、日常的に店舗で見ていて

なんとなしに触ってしまうのは、

直線的な、どこか完璧なデザインの物ではなかったりするのです。

 

 

それは、

無骨さが気になるからこそ、ちょっとしたときに触れてみて、

 

川下に下るときに削られていく石ころのように

日々触る毎に変化していく。

 

そんな楽しさを感じられたり。

 

 

ダイニングやリビングで、どう過ごすかも決められて

作られた物ではないからこそ、

 

時にはダイニングで家族で食卓を囲むときにも

玄関に置いても、行ってらっしゃいと送り出して

お帰りなさいと出迎えても暮れて、

書斎でも、独りの時間を支えてくれる。

 

 

そんな時や場所にこだわらず、

どんな時や場所でも

日々の暮らしを不器用ながらも見守ってくれる

 

そんなかっこよさがこの椅子にはあると思います。

 

 

もちろん先に述べたように、

 

総無垢材でしっかりとした造りで製作されているからこそ、

ずっと永く使い続けることができるし、

 

ダイメトロールという特殊な張り方をしているからこそ、

座面のあたりは底付き感がなく

長時間座り続けていられる。

 

アームがほしい人のために

sdc01as-wn-帆布L-GR①

ショートアームにも

SOLID CH047miyamoto-model-板座2

フルアームにもできる。

 

ちゃんとした椅子としての最高の機能は持っている。

 

 

つまり、完璧な椅子ではないかもしれないが、

「SOLIDの家具として完璧」な椅子として

それぞれがそれぞれの方法で愛着を持って

世代を超えて永く使い続けることができる。

 

 

それが僕の思うこの椅子の「無骨なかっこよさ」で、

SOLIDの代表的な椅子たる所以だとおもいます。

 

 

長くなりましたが、家具にはそれぞれそのデザインになった理由があって、

それを一緒に暮らしていく中で、

自分なりの理由を見つけて行けたら面白いかもしれないですね。

 

 

それでは今週はこれにて

また来週〜

 

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